
いちごの栄養成分として、ビタミンCが多く含有されていることで知られています。
100g中におよそ50~100mg含まれており、1日の必要量を摂取するには、5粒も食べれば十分です。
糖分は主にブドウ糖と果糖で、酸味にはクエン酸やリンゴ酸を含んでいます。
最近はハウス栽培が多く、年間を通して売り出されていますが、やはり出盛りの1~2月がお手ごろな値段ですね。
それでは、先にイチゴの健康に関するメリット・デメリットを挙げておきます。
いちごのメリット
いちごのデメリット
いちごを食べるとどんな効能がある?

おいしい果物の少ない春先のいちごは、貴重なビタミンを補給できる果物です。
ビタミンCと言えば、風邪の予防に良いことで知られています。
また、肌のメラミン色素の増加を抑制する働きもありますので、シミやソバカスの予防にも有効で、美容効果も期待大です。
ビタミンCでアンチエイジングと風邪予防
いちごは、ビタミンCが多く含まれている食材の1つです。
ビタミンCは、免疫向上で風邪予防になるだけではなく、肌を再生する効果もあるので日焼けをしてしまった時や、傷やニキビが出来てしまった時などに食べると治りが良くなります。
キシリトールで虫歯予防
いちごには、キシリトールが含まれており、CM等でも虫歯予防として耳にした事はありませんか?
このキシリトールは、虫歯になる原因のミュータンス菌が増えるのを抑制してくれますので、歯や歯茎をキレイにするのに効果があります。
カリウムがむくみを解消してくれる
いちごに含まれているカリウムには、日本人が摂取しがちな体内の塩分を排出してくれる効果があります。
高血圧な方にもおすすめで、体内のむくみ解消に効果的です。
水溶性食物繊維で便秘解消
別名で難消化性デキストリンと言いますが、便秘解消にも効果が抜群です。
ブドウ糖の吸収が遅くなり、血糖値の上昇を抑えますので糖尿病予防にも効果があります。
カルシウムがイライラを解消
いちごはカルシウムを含んでいることから、骨を丈夫にする効果もあります。
骨を丈夫にすることで骨粗しょう症の予防にもつながるので、小さい子供から高齢者にまで適しています。
また、イライラを落ち着かせる効果もあります。
ペクチンがお肌のトラブルを解消
食物繊維の話で便秘解消を挙げましたが、このペクチンという水溶性食物繊維は、腸内環境を清潔に整えてくれて、悪玉菌を減らしてくれる効果があります。
善玉菌が増えることで、お肌のトラブルが無くなって美肌を維持する事に繋がります。
エラグ酸でシワ予防
いちごには、聞き馴染みの少ないエラグ酸という栄養素が含まれております。
肌のコラーゲン減少を抑制してくれて、シワの予防になると言われています。
いちごの特徴

ビタミンCの不足による歯ぐきから出血にも、いちごは効果を発揮します。
常食すれば、歯ぐきを丈夫にし、歯槽膿漏の予防にも効果を発揮します。
また、外用としては、ウオノメ取りに効果があります。
イチゴの葉を塩で揉んで、日に数回患部に貼ると、1週間ほどで治ります。
他にも、いちごを搾ったものを牛乳で溶くと、肌の脂や汚れを落とす乳液となります。
これは脂性肌の人にオススメです。
いちごの起源
いちごの栽培は、14世紀のヨーロッパで始まったと言われています。
現在の栽培いちごのルーツは、18世紀頃にオランダで作られ、日本へはオランダ人によって、江戸時代に伝えられたといいます。
実と思って食べている部分は、じつは花托(カタク)の肥大したもので、本当の果実は、種のように表面に付いている小さな粒の部分です。
品種の改良により食べ方に変化が
いちごは品種の改良とともに、昔と比べると食べ方まで変わってきました。
ひと昔前まではダナー種が主流でしたが、現在では品種が改良され「女峰」とか「豊の香」といったものが多く販売されています。
食べ方にしても、以前は砂糖やコンデンスミルクをかけて食べられていましたが、現在では、そのまま食べることが一般的になりました。
これは、最近の品種に十分甘みを含んでいるからでしょう。
注意事項
いちごは非常に傷みやすい果物です。
したがって、なるべく鮮度のよいものを、その日のうちに食べることが大事です。
鮮度が落ちてしまうと、肝心のビタミンCも損なわれてしまいますので、注意が必要です。
鮮度の高いものは、ヘたの部分もピンとしており、色つやもいいです。
また、水洗いするときは、へたをつけたまま洗うことが重要です。
なぜなら、先にヘたを取って洗ってしまうと水っぽくなり、さらに、ビタミンCも水に溶け出てしまうからです。
いちごのレシピ
『苺のミルフィーユ』クレーム パティシエールを作ろう!シェフ三國の簡単レシピ
【材料】3人前
クロワッサン 3個
苺 6個
[カスタードクリーム]
牛乳 250cc
卵黄 2個
甜菜糖 50g
コーンスターチ 20g
バニラ 1/2本
【準備】
クロワッサンは切り込みを入れておく。
苺は半分にカットする。
バニラは少々の甜菜糖を取り分け、ビーンズを擦りつけておく。
【手順】
- 鍋に牛乳とバニラを入れて温める。
- ボウルに卵黄と甜菜糖、コーンスターチをしっかり混ぜ合わせる。
- (2)に(1)を少しずつ加えて混ぜ合わせる。
- 鍋に移し、とろみがつくまで火にかける。粗熱をとり、冷蔵庫で冷やす。
- クロワッサンにカスタードクリームと苺をはさむ。
いちごの成分(100g当たり)
一般成分 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 34 kcal |
水分 | 90.0 g |
たんぱく質 | 0.9 g |
脂質 | 0.1 g |
炭水化物 | 8.5 g |
無機質 | 含有量 |
---|---|
ナトリウム | 0 mg |
カリウム | 170 mg |
カルシウム | 17 mg |
マグネシウム | 13 mg |
リン | 31 mg |
鉄 | 0.3 mg |
亜鉛 | 0.2 mg |
銅 | 0.05 mg |
マンガン | 0.2 mg |
ヨウ素 | 1 μg |
ビタミン | 含有量 |
---|---|
ビタミンA βカロテン | 17 μg |
ビタミンB1 | 0.03 mg |
ビタミンB2 | 0.02 mg |
ビタミンB3 ナイアシン | 0.4 mg |
ビタミンB6 | 0.04 mg |
ビタミンC | 62 mg |
ビタミンE αトコフェノール | 0.4 mg |
ビタミンE γトコフェノール | 0.2 mg |
葉酸 | 90 μg |
パントテン酸 | 0.33 mg |
いちごの栄養素と効果まとめ

いちごは、美容にも効果的なビタミンCやエラグ酸などが含まれているので、手軽にアンチエイジングが出来る食材ですね。
甘くて美味しいだけではなく、風邪の予防だったり、むくみ解消や貧血、虫歯予防にもなります。
いちごを洗う時は、ヘタは取らないで洗って下さいね。
栄養素が流れてしまいますし、味も水っぽくなってしまいます。
いちごは、果物の中でも、ビタミンCを非常に多く含んでいる食材なので、ビタミンCが不足している方におすすめのフルーツです。