
安価な上に長期保存が可能で、和風にも洋風にもアレンジできる身近な食材のじゃがいも。
じゃがいもには数多くの栄養成分が含まれており、でんぷんの他、各種のビタミンやカリウム、マグネシウム、鉄、たんぱく質、食物繊維、ペクチンなどをバランスよく摂取することができます。
ヨーロッパではパンの代わりの主食としても親しまれています。
じゃがいもを食べるとどんな効能がある?

じゃがいものビタミンCは熱に強い
本来、風邪の予防や疲労回復、老化防止などに役立つビタミンCは、熱に弱い栄養成分です。
しかし、じゃがいもに含まれるビタミンCは、でんぷんに守られるため熱に強く、煮たり焼いたりといった加熱調理をしても、壊れにくいのが特長です。
ビタミンCにはコラーゲンの生成を助ける働きもありますから、美肌作りにも効果的です。
低カロリーなためダイエットにオススメ
芋類を食べると太るのではないかと心配する人も多いものですが、実はじゃがいものカロリーは米の半分ほどです。
腹持ちがよく、糖質の分解をサポートしてイライラを解消してくれるビタミンB1や、炭水化物や脂質の代謝を促してくれるビタミンB2が豊富に含まれていますから、ダイエット中の人も安心して食べられるヘルシーな食材と言えます。
その他、様々な効能
ビタミンB6が含まれており、動脈硬化や脳出血などの成人病の予防にも役立ちます。
また、塩分の排出を促して高血圧や糖尿病を予防してくれる「カリウム」も豊富に含まれていますから、味噌汁や漬物などで塩分が過多になりがちな日本人の食生活にも、積極的に取り入れたい食材です。
カリウムには利尿作用もあり、むくみを解消してくれる効能も期待できます。
同時に、じゃがいもはアルカリ性の食品でもありますから、酸性に傾きがちな肉などの洋風料理に、つけ合わせとして適しています。
フライドポテトなどの揚げ物にするとカロリーが高めになってしまいがちですから、茹でる、焼くなどの調理法にするとよりヘルシーです。
さらなる効能
また、じゃがいもには粘膜の炎症を抑えて胃腸の働きを整えてくれる効能が古くから知られており、消化不良をはじめ、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、便秘や下痢などの改善に効果的です。
さらに、トリプトファンは貧血や血行障害の改善に役立ち、免疫力をアップしてくれる「リグニン」や、活性酸素による害を抑制してくれるポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」の働きで、ガンの予防も期待できます。
最近の研究では、強い抗ウイルス作用も発見されていますから、毎日の食事にじゃがいもを積極的に取り入れることで、様々な病気を未然に防ぐことが可能になります。
じゃがいものレシピ
『じゃがいものガレット』つなぎは使わない!|シェフ三國の簡単レシピ
【材料】4〜6人前
じゃがいも(メイクイーン) 3個
塩 適量
こしょう 適量
無塩バター 20g
[ソース]
ブルーチーズ 20g
生クリーム 大さじ2
【手順】
- じゃがいもはツマ用のスライサーで千切りにする。塩、こしょうで味をする。ソースはボウルに合わせておく。
- フライパンにバター(半量)を熱し、じゃがいもを入れる。何度かひっくり返しながら、焼き色をつけ、中まで火を通す。
- 仕上げに残りのバター加える。
じゃがいもの成分(100g当たり)
一般成分 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 76 kcal |
水分 | 78.8 g |
たんぱく質 | 1.8 g |
脂質 | 0.8 g |
炭水化物 | 17.3 g |
無機質 | 含有量 |
---|---|
ナトリウム | 1 mg |
カリウム | 410 mg |
カルシウム | 4 mg |
マグネシウム | 19 mg |
リン | 47 mg |
鉄 | 0.4 mg |
亜鉛 | 0.2 mg |
銅 | 0.09 mg |
マンガン | 0.37 mg |
ヨウ素 | 1 μg |
ビタミン | 含有量 |
---|---|
ビタミンA βカロテン | 2 μg |
ビタミンB1 | 0.09 mg |
ビタミンB2 | 0.03 mg |
ビタミンB3 ナイアシン | 1.5 mg |
ビタミンB6 | 0.2 mg |
ビタミンC | 28 mg |
ビタミンE αトコフェノール | 0 mg |
ビタミンE γトコフェノール | 0 mg |
葉酸 | 20 μg |
パントテン酸 | 0.5 mg |