
小松菜は、東京都江戸川区にある小松川が原産で、アブラナ科に属する野菜です。
緑黄色野菜の中でも栄養価の高い小松菜は、カルシウム、ビタミンA、C、E、カリウム、鉄、イソチオシアネート、食物繊維葉緑素などの栄養成分を含んでいます。
小松菜を食べるとどんな効能がある?

カルシウムが豊富
特に多く含まれている成分がカルシウムで、歯や骨を丈夫にし、骨粗鬆症を予防に役立つ栄養素です。
カルシウムには抗ストレス効果もあるので、神経の高ぶりを鎮めてくれます。
小松菜はカルシウムが不足しがちな子供、妊婦、高齢の方に積極的に食べて欲しい野菜です。
美容効果が高い
また、小松菜は効能として、癌や動脈硬化など成人病を予防すると言われているβ-カロテン、貧血の予防に効果的とされている鉄、美容に効果的な働きをし、風邪の予防にも役立つビタミンCを豊富に含んでいます。
ビタミンA、C、Eとも含まれえているので、美肌効果の高い野菜と言えます。
プロリンも豊富
また、非必須アミノ酸の一つである「プロリン」という成分が豊富に含まれます。
これは、皮膚などの組織を構成するコラーゲンの主要な成分でもあります。
天然保湿成分の一つとして皮膚に潤いをもたらします。
また、体のエネルギー源としても利用され、脂肪燃焼を促進する効果もあります。
子供の骨の成長に欠かせないだけでなく、神経に働きかけて気持ちを落ち着かせ、イライラ感をなくす効果も期待できます。
小松菜は多彩な栄養素が含まれている
βカロテン(ビタミンA)は、粘膜や皮膚を保護して、外部からのウィルスの侵入を防いだり、免疫力を高める栄養成分です。
小松菜のβカロテン(ビタミンA)の含有量は、他の野菜と比べても、かなり多くなっています。
ビタミンKは、出血時に「かさぶた」をつくり血を止める働きがあり、また、骨の材料であるカルシウムを骨にしっかり定着させ、強い骨を作ります。
またビタミンB群は、食べ物から体のエネルギーを作るときになくてはならないビタミンで、新陳代謝を活発にしたり、疲労の回復を早めたりする栄養成分です。
さらに食物繊維も多く含まれており、整腸を促して血糖値の上昇を抑え、大腸癌や糖尿病の予防に効果的です。
小松菜の選び方と保存方法
小松菜は、アクが少ないので、茹でずに食べる事ができます。
水溶性のビタミンCなどを効果的に摂るためにも生食するのがお勧めです。
葉は濃い緑色で、葉の先が黄色く変色していないものを選ぶのが良いです。
葉脈があまり発達していない方が柔らかいです。
小松菜は乾燥に比較的弱いので、湿らせた新聞紙で包んで、保存袋に入れて野菜庫で保存するとビタミンの減少が少なくなります。
長期間保存したいときは、水洗いしてからよく水切りして保存袋に入れ、冷凍庫に入れます。
小松菜の成分(100g当たり)
一般成分 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 14 kcal |
水分 | 94.1 g |
たんぱく質 | 1.5 g |
脂質 | 0.2 g |
炭水化物 | 2.4 g |
無機質 | 含有量 |
---|---|
ナトリウム | 15 mg |
カリウム | 500 mg |
カルシウム | 170 mg |
マグネシウム | 12 mg |
リン | 45 mg |
鉄 | 2.8 mg |
亜鉛 | 0.2 mg |
銅 | 0.06 mg |
マンガン | 0.13 mg |
ヨウ素 | 2 μg |
ビタミン | 含有量 |
---|---|
ビタミンA βカロテン | 3,100 μg |
ビタミンB1 | 0.09 mg |
ビタミンB2 | 0.13 mg |
ビタミンB3 ナイアシン | 1.0 mg |
ビタミンB6 | 0.12 mg |
ビタミンC | 39 mg |
ビタミンE αトコフェノール | 0.9 mg |
ビタミンE γトコフェノール | 0.1 mg |
葉酸 | 110 μg |
パントテン酸 | 0.32 mg |