
ポピュラーな野菜の一種として広く流通しているきゅうりですが、その主な栄養成分をみてみると、ビタミンCとカリウム、そしてカロテンの三つが目立ちます。
きゅうりを食べるとどんな効能がある?

ビタミンC
ビタミンCには大きく4つの効能があります。
それは、コラーゲンの生成を促進すること、免疫力を高めて風邪などを引きにくくすること、発がん性の物質を抑えてがんに対する抵抗力を高めること、そしてストレスに対する抵抗力を高めることです。
ただし、きゅうりにはアスコルビナーゼという成分が含まれていて、それはビタミンCを壊してしまうこともあるのです。
したがって、たくさんの野菜を使ったサラダなどの場合は、酢を用いたドレッシングなどでアスコルビナーゼの働きを抑えるようにすると良いです。
ですから、きゅうりを使用した和風の酢の物とは、大変理に叶った食べ方であるのです。
カリウム
それから、カリウムの効能は、利尿作用があるということです。
それゆえ、手足などの体のむくみを改善してくれて、全身のだるさを改善してくれる働きもします。
カリウムは体重一キロ当たり二グラムありますが、生命活動の維持のためには欠かせない栄養素です。
日頃から、不足しないように気を付けなければいけません。
カテロン
そしてカロテンですが、これは食べると体内でビタミンAになって吸収されます。
そして、ビタミンAは目や皮膚、粘膜などの健康を保ってくれる働きをします。
また、活性酸素を消し去ってくれる働きもあります。
きゅうりの約95パーセントが水分
きゅうりは、約95パーセントが水分です。
それゆえ、栄養成分の量が少ないと軽く見られてしまう傾向があります。
しかし、とても瑞々しくて爽やかな野菜として、夏の暑い季節の食欲不振対策には、優れた効能を発揮します。
それに、昔ながらのぬか漬けにして食べれば、ぬか床からビタミンBが豊富に染み込んできますので、全体の栄養価が格段に向上します。
ちなみに、きゅうりはできるだけ新鮮で、太さが均一で、しかも左右対称なものを選ぶようにすると良いのです。
きゅうりの成分(100g当たり)
一般成分 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 14 kcal |
水分 | 95.4 g |
たんぱく質 | 1.0 g |
脂質 | 0.1 g |
炭水化物 | 3 g |
無機質 | 含有量 |
---|---|
ナトリウム | 1 mg |
カリウム | 200 mg |
カルシウム | 26 mg |
マグネシウム | 15 mg |
リン | 36 mg |
鉄 | 0.3 mg |
亜鉛 | 0.2 mg |
銅 | 0.11 mg |
マンガン | 0.07 mg |
ヨウ素 | 1 μg |
ビタミン | 含有量 |
---|---|
ビタミンA βカロテン | 330 μg |
ビタミンB1 | 0.03 mg |
ビタミンB2 | 0.03 mg |
ビタミンB3 ナイアシン | 0.2 mg |
ビタミンB6 | 0.05 mg |
ビタミンC | 14 mg |
ビタミンE αトコフェノール | 0.3 mg |
ビタミンE γトコフェノール | 0 mg |
葉酸 | 25 μg |
パントテン酸 | 0.33 mg |