
ももは実にポピュラーなフルーツとしておなじみの存在ですが、もともとは中国原産のバラ科の果実なのです。
したがって、中国から伝来されてきたのがルーツと考えられています。
古代の中国では「仙人の果物」とされてきましたから、かなり貴重で不老長寿の象徴として考えられていたことがわかります。
このくだものの糖分は未熟期には果糖、ブドウ糖を含みますが、成熟期は蔗糖を多く含むようになり、成分は変化することとなります。
桃を食べるとどんな効能がある?

ももには驚くほど実に様々な栄養成分が含まれています
まず、ナイアシンは水溶性ビタミンの一種で、皮膚の粘膜の健康を維持したり、冷え性を改善する効果があります。
また、カリウムは体のナトリウムを排泄する力があり、高血圧予防にも効能があるとされています。
さらに、アスパラギン酸というアミノ酸の一種は、たんぱく質の合成に使われますが、それ以外にも、エネルギー代謝を高める力をもっています。
したがって、疲労回復を促進する効果があり、また、尿を合成して体内の毒素であるアンモニアを積極的に対外に排出し、中枢神経を守る役割も果たしてくれるのです。
アスパラギン酸は健康ドリンクなどにも含まれている物質で有名ですが、ももに含まれているというのは、意外と知られていないのではないでしょうか。
わざわざドリンクを飲まなくてもこのフルーツを食べるだけで、十分元気を取り戻すことができるというわけです。
効能から女性にオススメ
さらに、ももには食物繊維もたっぷり含まれている為、整腸作用は抜群です。
体の中から余分なものを排出してくれる大きな機能をもっているのです。
お通じが悪いといった女性も定期的に食べれば、きっと改善へとつながるでしょう。
また、ももの種は食べる人はいないと思いますが、実はこの種子も漢方では重用されており、女性の生理不順や肩こり、頭痛などに効くものとして知られているのです。
このように、想像以上に様々な効果効能をもっていますので、シーズンには朝きちんとももを食べてみるのが、体調を整える意味でも非常に重要になります。
夏場から秋にかけてはふんだんに手にはいるフルーツですから、意識して食べていくと、健康の大きな源となってくれるフルーツなのです。
高血圧や動脈硬化の高齢者の方でも安心して召し上がることができるフルーツですから、若い方から女性、お年寄りまで幅広く活用できる実に貴重な食品ということができます。
中国からももを日本に伝えてくれた人たちは、実にありがたい存在ですね。
桃のレシピ
『桃のブラマンジェ』ぷるんぷるんの食感!|シェフ三國の簡単レシピ
【材料】グラス(290ml)4個分
アーモンドオイル 数滴
牛乳 450cc
生クリーム 150cc
甜菜糖 45g
粉ゼラチン 7.5g
水 大さじ3
桃缶 1缶
レモングラス お好みで
【準備】
- 粉ゼラチンは水でふやかしておく。
- 桃缶は果実とシロップを分けておく。
【手順】
- 鍋に牛乳、甜菜糖を沸騰直前まで温めたら、ゼラチンを入れボールを氷に当てて冷やす。冷えたら生クリームを加える。
- 冷えてとろみがついたら、型に入れて冷やし固める。
- 小鍋に桃缶のシロップを沸かし、レモングラスをアンフュゼする。カットした桃を入れて浸けておく。
桃の成分(100g当たり)
一般成分 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 40 kcal |
水分 | 88.7 g |
たんぱく質 | 0.6 g |
脂質 | 0.1 g |
炭水化物 | 10.2 g |
無機質 | 含有量 |
---|---|
ナトリウム | 1 mg |
カリウム | 180 mg |
カルシウム | 4 mg |
マグネシウム | 7 mg |
リン | 18 mg |
鉄 | 0.1 mg |
亜鉛 | 0.1 mg |
銅 | 0.05 mg |
マンガン | 0.04 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
ビタミン | 含有量 |
---|---|
ビタミンA βカロテン | 0 μg |
ビタミンB1 | 0.01 mg |
ビタミンB2 | 0.01 mg |
ビタミンB3 ナイアシン | 0.6 mg |
ビタミンB6 | 0.02 mg |
ビタミンC | 8 mg |
ビタミンE αトコフェノール | 0 mg |
ビタミンE γトコフェノール | 0 mg |
葉酸 | 5 μg |
パントテン酸 | 0.13 mg |