
古くから食べられてきたのも納得するほど多くの効能を持つ梨。
梨といえばリンゴに姿形は似ているものの、そのみずみずしさと甘さで人気のフルーツです。
日本人にとってはとても馴染み深いフルーツで、その歴史もとても古く、弥生時代の頃から食べられてきたとされています。
梨がリンゴよりもずっとみずみずしいのは当たり前で、その90%近くが水分で出来ているとされるほど多くの水分を含んだフルーツなのです。
「それほど多くの水分を含んでいるのなら、栄養成分は大したことないのでは?」と思われる人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
むしろ、水分が多く含まれているからこそ、梨を食べることで得られる効能もあるぐらいなのです。
梨を食べるとどんな効能がある?

梨は熱い時に食べると良い!
日本の気候は、夏暑く冬寒いという四季のある国ですが、特に夏場はとても蒸し暑くて、日本よりもずっと暑いと言われている地域から来た人でも「日本は暑い」と感じるほどです。
そのような暑い季節は、人間の体にとっても様々な悪影響があります。
体は熱さに対処するため、より多くのエネルギーを消費すると共に、大量の汗によって体を冷やそうとします。
エネルギーの消費により夏バテとなり、大量の水分を失ったことで血圧が上昇し、そのまま放置しておくと心筋梗塞や脳梗塞といった病気になってしまう恐れがあります。
梨はそういった状態の時にぴったりのフルーツなのです。
汗によって失ってしまった水分を補うことが出来ますし、糖分によって素早くエネルギー補給をすることが出来ます。
また、梨に含まれるカテキンやアルブチンといった栄養成分は、体の内部から冷却する効果があります。
様々な栄養成分と効能
また、梨には非必須アミノ酸であるアスパラギン酸という栄養成分が含まれています。
アスパラギン酸は、疲労回復や滋養強壮に効果があるとされ、栄養ドリンクにも使用されるほどの優れた栄養成分です。
夏バテによって弱まった胃腸は、お肉などを食べてもうまく消化することが出来ませんが、梨にはタンパク質を分解する消化酵素プロテアーゼが含まれていますので、肉料理の後に食べることで胃もたれを防いでくれます。
また、多く含まれる水分には利尿作用もありますので、むくみを解消したり二日酔いにも効果が期待できます。
梨といえばリンゴと違って、独特のザラザラとした感じがありますが、これは石細胞と呼ばれる繊維の固まりです。
この繊維は胃腸の働きを助ける効果がありますので、便秘を解消する効果もあるのです。
このように梨には古くから食べられてきたのも納得するほどの優れた効能がたくさんあるのです。
梨のレシピ
生ハムとフルーツのブロシェット』お酒好きにおすすめ!
【材料】
生ハム 適量
モッツアレラ 適量
柿 適量
洋梨 適量
[ドレッシング]
すだち 2個
オリーブオイル 小さじ2
黒こしょう 適宜
【手順】
- 柿と洋梨はくし形にカットする。ボウルにオリーブオイルとすだちを合わせておく。
- 生ハムをフルーツに巻き付ける。
- 串にモッツァレラと(2)をそれぞれ刺していく。
- お皿に盛り、ドレッシングをかける。
梨の成分(100g当たり)
一般成分 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 43 kcal |
水分 | 88.0 g |
たんぱく質 | 0.3 g |
脂質 | 0.1 g |
炭水化物 | 11.3 g |
無機質 | 含有量 |
---|---|
ナトリウム | 0 mg |
カリウム | 140 mg |
カルシウム | 2 mg |
マグネシウム | 5 mg |
リン | 11 mg |
鉄 | 0 mg |
亜鉛 | 0.1 mg |
銅 | 0.06 mg |
マンガン | 0.04 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
ビタミン | 含有量 |
---|---|
ビタミンA βカロテン | 0 μg |
ビタミンB1 | 0.02 mg |
ビタミンB2 | 0 mg |
ビタミンB3 ナイアシン | 0.2 mg |
ビタミンB6 | 0.02 mg |
ビタミンC | 3 mg |
ビタミンE αトコフェノール | 0.1 mg |
ビタミンE γトコフェノール | 0 mg |
葉酸 | 6 μg |
パントテン酸 | 0.14 mg |