
野菜の中で、栄養が豊富とのことで最近注目を集めている「さといも」。
さといもには様々な効能があると言われており、免疫力を高める食べ物としても有名です。
さといもの原産は熱帯アジアであると言われており、稲よりも早く日本には入ってきました。
主成分はでんぷんですが、成分は水分を多く含んでいる為、低カロリーな野菜です。
さといもを食べるとどんな効能がある?

他のいも類よりもカリウムが豊富
じゃがいもやサツマイモ等の他のいも類と比較しても、カリウムを多く含んでいます。
カリウムには、ナトリウム(体の中の塩分)を体外に排出する役割があり、むくみや高血圧の予防に役立ちます。
また、体内の余分なコレステロールを排出して、コレステロール値を正常にする効果が知られています。
「ぬめり」にも効能がある
さといも独特の「ぬめり」は、タンパク質と炭水化物が結合した粘性物質である「ガラクタン」と呼ばれる物で、免疫力を高めてガンや潰瘍の予防に高い効果があります。
他にも、風邪の予防と整腸作用があるとされています。
ぬめり成分にはムチンという栄養成分も含まれています。
これは、胃や肝臓などを強くする成分で、タンパク質の消化吸収を高める滋養強壮作用があり、胃を守る働きがあります。
体の健康づくりに欠かせない腸内環境にも、このムチンが大きな働きをしており、腸内で善玉菌を増やす事で腸内環境も改善していきます。
その他、様々な効能
18種類のアミノ酸が、さといもの中には含まれているので、アンチエイジングや脳の活性化にも効果があるとされています。
他の野菜と違うのは、加熱してもビタミンCの損失が少なく様々な料理などに使える事で、風邪の予防や女性なら嬉しい美肌の効果が高い野菜です。
最近さといもが注目されている理由の1つとして、ダイエット効果が期待出来るからという理由があります。
水分が多いのでカロリーが低く、食物繊維やアミノ酸も多く含まれていてダイエットをする際、積極的に摂りたい食べ物であると言えます。
ダイエットをしようとしている人や、便秘などで悩んでいる人や高血圧の人、その他、健康の事を考えている人などは、普段口に入れる食べ物であるさといもを上手に食生活の中に組み込む事で、健康な体づくりの第一歩としてみてはいかがでしょうか。
さといもの成分(100g当たり)
一般成分 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 58 kcal |
水分 | 84.0 g |
たんぱく質 | 1.5 g |
脂質 | 0.1 g |
炭水化物 | 13.1 g |
無機質 | 含有量 |
---|---|
ナトリウム | 0 mg |
カリウム | 640 mg |
カルシウム | 10 mg |
マグネシウム | 19 mg |
リン | 55 mg |
鉄 | 0.5 mg |
亜鉛 | 0.3 mg |
銅 | 0.15 mg |
マンガン | 0.19 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
ビタミン | 含有量 |
---|---|
ビタミンA βカロテン | 5 μg |
ビタミンB1 | 0.07 mg |
ビタミンB2 | 0.02 mg |
ビタミンB3 ナイアシン | 1 mg |
ビタミンB6 | 0.15 mg |
ビタミンC | 6 mg |
ビタミンE αトコフェノール | 0.6 mg |
ビタミンE γトコフェノール | 0 mg |
葉酸 | 30 μg |
パントテン酸 | 0.48 mg |