
たまねぎは日本各地で生産が可能で、日本はアメリカに次いで世界2位の玉ねぎ生産国となっています。
生の時に感じる独特の辛みは、炒めることで甘み成分へと変わり、あらゆる料理で利用されています。
うまみ成分が多いため『西洋のかつおぶし』とも呼ばれ、スープなどのベースにも利用されます。
たまねぎを食べるとどんな効能がある?

特徴は涙が出てくる硫化アリル
含まれる栄養成分は糖質やカリウム、亜鉛などですが、特筆するべきなのは『硫化アリル』です。
たまねぎ特有の臭いがこの物質で、たまねぎを切った際に涙が出てくるのもこの『硫化アリル』が原因と言われています。
しかし、『硫化アリル』は栄養面では大変優れています。
硫化アリルは、動脈硬化の原因となる血栓や、コレステロールの代謝を促し血栓ができにくくする『血液さらさら効果』があります。
この作用で高血圧や糖尿病、脳梗塞などの予防にも効果があります。
また、ビタミンB1と結合しアリチアミンとなることで体内にビタミンB1を長く留め吸収を促進します。
ですので、豚肉やかつおなどのビタミンB1を多く含む食品と一緒に摂取することで、疲労回復や食欲不振、イライラなどの症状に効果があります。
さらに、硫化アリルは胃の消化液の分泌を高めて胃の働きを改善するので、食欲増進効果もあります。
その他にも様々な効能がある。
肉や魚の生臭さを軽減しますし、強い殺菌力もあるため、辛みの強いたまねぎほど痛みにくいです。
加えて、たまねぎにはケルセチンというポリフェノールが含まれていて、特に外皮に多いです。
ケルセチンには抗酸化作用があり、ガンや老化など活性酸素が引き起こす病気の予防にも効果的です。
ダイエットにも効果があり、体内に摂取した脂肪の吸収を抑制する働きがあります。
また、民間療法としても用いられることがあり、その効能は、利尿作用、便秘改善、発汗作用や解熱作用があります。
たまねぎを食べると汗がどんどん出て熱が下がり、咳やたんを鎮める効果もあるといわれ、風邪のときに食べるとよいと言われています。
たまねぎのレシピ
『玉ねぎの丸ごと煮込み』皮ごと調理した煮汁をソースに!|シェフ三國の簡単レシピ
【材料】2人前
玉ねぎ 2個
昆布 15cm
カニ缶 1缶
塩 適量
水 ひたひた
水溶き片栗粉 少々
【手順】
- 玉ねぎに十字に切り込みを入れる。
- 鍋に昆布、玉ねぎ、水を入れて火にかける。塩で味をする。
- 一度沸かし、落とし蓋をして40分ほど煮る。
- 煮汁にカニ缶と水溶き片栗粉を入れてソースにする。
たまねぎの成分(100g当たり)
一般成分 | 含有量 |
---|---|
エネルギー | 35 kcal |
水分 | 90.1 g |
たんぱく質 | 1.0 g |
脂質 | 0.1 g |
炭水化物 | 8.4 g |
無機質 | 含有量 |
---|---|
ナトリウム | 2 mg |
カリウム | 150 mg |
カルシウム | 17 mg |
マグネシウム | 9 mg |
リン | 31 mg |
鉄 | 0.3 mg |
亜鉛 | 0.2 mg |
銅 | 0.05 mg |
マンガン | 0.15 mg |
ヨウ素 | 1 μg |
ビタミン | 含有量 |
---|---|
ビタミンA βカロテン | 1 μg |
ビタミンB1 | 0.04 mg |
ビタミンB2 | 0.01 mg |
ビタミンB3 ナイアシン | 0.1 mg |
ビタミンB6 | 0.14 mg |
ビタミンC | 7 mg |
ビタミンE αトコフェノール | 0 mg |
ビタミンE γトコフェノール | 0 mg |
葉酸 | 15 μg |
パントテン酸 | 0.17 mg |